ギアバレーで最も重要ともいえる役割を持つ《歯車街》は任意効果、かつ墓地での発動なので誤解も多い。
なので今日はそれに関する記事にしようと思います。
《歯車街/Geartown》
フィールド魔法
「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを召喚する場合に
必要なリリースを1体少なくする事ができる。
このカードが破壊され墓地に送られた時、自分の手札・デッキ・墓地から
「アンティーク・ギア」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
■基礎部分
《歯車街》のテキストが「
破壊され墓地に送られた時」+「
特殊召喚する事ができる」のため、
このカードはタイミングを逃すことがあります。条件などの詳細は
こちらへどうぞ。
そのため、《歯車街》から新たに
上書きするカードを表側表示で発動した場合はタイミングを逃す。
「既に場にある《歯車街》を破壊し墓地に行く」
↓
(この時点で《歯車街》の発動タイミングだが、
続いて新しいフィールド魔法を発動する処理が残っている為、タイミングを逃す)
↓
「新しく場に置いたフィールド魔法を発動」
なので前提として上書きから展開する場合はセット状態でやる事。
また、《歯車街》自体を表側表示で発動し、それに対してチェーンで《サイクロン》を打たれた場合、
チェーン2で《歯車街》を破壊+墓地に送る処理を行っている為、これもタイミングを逃す。
ただし、自分が表側表示で《歯車街》を発動しておいた後、
相手が新しいフィールド魔法で《歯車街》を破壊した場合はタイミングを逃さない。
これは先程と違い、相手のフィールド魔法の発動時は《歯車街》は破壊されず、
この段階では2枚のフィールド魔法が発動されていて、
相手のフィールド魔法が正常処理された後に《歯車街》が破壊されるためである。
「相手が《草原》を発動」
↓
(この段階では自分の《歯車街》は破壊されず、場にはフィールド魔法が2枚存在している)
↓
「《草原》の処理(効果適用)後に《歯車街》を破壊」
■カウンター罠に対して
先程《歯車街》の発動に対して《サイクロン》を発動した場合はタイミングを逃すと書いた一方で、
《神の宣告》などの
カウンター罠の発動に対してはタイミングを逃さない。
これの理由はカウンター罠に書かれている
「発動を無効にし破壊する。」が重要になっている。
そもそもなぜチェーン《サイクロン》の場合はタイミングを逃すのかというと、
チェーンブロック2:《サイクロン》からの逆順処理
↓
《サイクロン》の効果で《歯車街》を破壊。
(この段階で《歯車街》の効果発動タイミングになるが、
まだチェーンブロック1に《歯車街》の発動が残っている為この処理を行う事は出来ない。
=なのでタイミングを逃す)
↓
チェーンブロック1:《歯車街》の逆順処理だが、
《サイクロン》で破壊されているため不発(非公式用語)となる。
(不発になった場合でも効果処理は行われたことになる為、タイミングを逃す)
これらがあるためだが、カウンター罠の場合
"発動すら無効にして破壊している"為、
先程の《サイクロン》にあったチェーン1の《歯車街》の処理が無効になり行われず、結果タイミングを逃さない。
(発動無効は不発と違い処理を行わない)
このため、《真六武衆-シエン》《シューティング・クェーサー・ドラゴン》に対しても《歯車街》を発動し、
ここで無効にするなら《古代の機械巨竜》を出し、それを嫌がって通したなら
《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》を特殊召喚することが出来る。
また、《神の宣告》を自分の《歯車街》に発動して《古代の機械巨竜》を出すなんてプレイも可能。
■特殊召喚について
《歯車街》の特殊召喚効果に対して《神の警告》を発動する事は出来ない。
これは、
《歯車街》の特殊召喚効果はカードの発動ではなく、効果の発動にあたり、
《神の警告》は《王宮の弾圧》と違い、この"効果の発動"に対して発動する事は出来ない。
《神の警告/Solemn Warning》
カウンター罠(準制限カード)
2000ライフポイントを払って発動する。
モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果・魔法・罠カードの"発動"、
モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。
《王宮の弾圧/Royal Oppression》
永続罠(制限カード)
800ライフポイントを払う事で、
モンスターの特殊召喚及び、モンスターの特殊召喚を含む"効果"を無効にし破壊する。
この効果は相手プレイヤーも使用する事ができる。
なので相手がどや顔で《神の宣告》《神の警告》を撃ってきたら
優しく教えてあげるとともに《心鎮壷》してあげると良いと思います。
相手は絶対に忘れる事は無いでしょう。
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